「放任竹林」はレッサーパンダにお任せ! NPO法人が静岡市の日本平動物園とタッグ
伐採した竹は、メンマにしたり、農業用の竹チップにするなど、さまざまな形で有効活用されていますが、静岡市では新たな活用方法を見出しました。 ◆NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事: 「市内に放任竹林を切っている団体が100くらいいて、その方々にお声がけをして、レッサーパンダにエサをやりたいけど協力していただけるところはありますかと(団体に)聞いて」 放任竹林の竹の葉をエサにするという挑戦。食べるのは日本平動物園の人気者、レッサーパンダです。 ◆NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事: 「枝葉の部分って一番厄介なんですよ。捨てるに捨てられない。それがレッサーパンダのエサになるというのはすごくありがたい。」 この日は4人で6本の竹を伐採。そのまま日本平動物園へ搬入します。 ◆日本平動物園 中村あゆみ 飼育員: 「飼育頭数を減らさないといけないんじゃないかという意見もでるくらい(エサに)困っている中でこの話があがったのでとても助かっています。」 実はこれまで、日本平動物園ではレッサーパンダの主食である竹の葉を飼育員が近くの竹林に取りに行っていました。しかしここ数年は飼育頭数が増え、エサの安定供給が難しくなっていたのです。 ◆日本平動物園 中村あゆみ 飼育員: 「頭数が増えてしまって竹が自然に生えてくる量よりも食べる量が増えてしまったので、他の竹を入手する手段を探すというのが喫緊の課題になっていた。」 動物園には竹が大好きなヤギやゾウもいます。だからこそ竹の需要は高く、放任竹林のエサプロジェクトは園にとっても貴重なものとなりました。 ◆日本平動物園 中村あゆみ 飼育員: 「動物園にとっても困ることはない。お互いウィンウィンな状況を作っていただけてとても助かっています。」 今後は週2回のペースで竹が搬入され、放任竹林の伐採は来年6月まで行われる予定です。 ◆NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事: 「まずはレッサーパンダのエサというテーマで取り組んで、竹の利活用。出先が見つかれば、たぶんこれ(竹)って宝の山ですよね。竹が宝の山になることを考えていきたい」