〈秋田スーパー・クマ立てこもり〉「処分しないで」「野生に返して」市担当者も困惑、殺到する“クマ助けて”の電話「住民の安全を守るためにも殺処分はやむを得ない」
「動物愛護団体の方や一般の方から37件電話がありました」
秋田市のクマ被害について前出の担当者はこう話した。 「今年のクマの目撃件数や農作物等の被害は昨年に比べると多くないです。また、スーパーの近くに山はなく、一番近い山でも5~6㎞くらい離れているので、今回の件は市も猟友会も想定外でした。クマが店に侵入したケースは初めてです」 今年度の秋田県のクマによる人身被害は計10件(11人)で、目撃件数は11月15日時点で1015件だった。クマが大量出没して話題になった昨年度は、62件(70人)が被害を受け、目撃は3723件だったので、今年度が取り立てて多いわけではない。 秋田県はクマの出没情報を確認できるマップシステム「クマダス」などによる情報の確認を呼びかけている。 今回の件で市には問い合わせが殺到しているとのことだ。どのような問い合わせが多いのだろうか。 「昨日だけで動物愛護団体の方や一般の方から37件電話があり、9割が『殺処分しないでほしい』『野生に返してほしい』というようなご意見でした。ただ、クマは1日で10~20㎞くらい平気で移動するし、頭がいいから今回のスーパーの場所も記憶していると思います。住民の方の安全を守るためにも殺処分するのはやむを得ないことです」 捕獲されたクマは焼却処分される予定だ。市は今後も状況に応じて対策を進める方針だ。 ※「集英社オンライン」では、今回の記事についてご意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班
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