元日本代表・神戸の山口蛍、J2長崎に完全移籍…J1優勝クラブ主将が異例の下位リーグ選択
サッカー・J1神戸は23日、元日本代表のMF山口蛍(34)が今季限りで退団し、J2長崎に完全移籍すると発表した。J1優勝クラブで主将を務めた中心選手が下位リーグを選択する異例の移籍となる。 【写真】V・ファーレン長崎の新たな本拠地「ピーススタジアム」
2009年にC大阪でデビューし、独ハノーバー、C大阪復帰を経て神戸に加入した19年シーズンにクラブ初タイトルとなる天皇杯優勝に貢献。昨季はJ1初制覇に導き、自身3度目のベストイレブンに輝いた。しかし、今季は左膝手術の影響もあってリーグ戦27試合出場3得点。中盤には元日本代表MF井手口が起用され、7月下旬以降は途中出場に出番が限られていた。山口がJ2でプレーするのはC大阪時代の16年以来となる。
長崎は今季J2で3位だったが、J1昇格プレーオフで敗退。クラブ創設20周年の来季に向けて新スタジアムが完成し、18年シーズン以来となるJ1を目指している。山口は「昇格に向けて持てる力は全て出す」とのコメントを出した。