新アリーナ「7500席」なら約2倍の費用…経済界から拡大要望受け岡山市試算
岡山市は27日、北区野田に建設を計画している新アリーナについて、客席数を拡大した場合の概算事業費が、275億~280億円になるとの試算を示した。今年4月に策定した基本計画の約2倍となる。
客席数は当初「5000席以上」とし、総事業費は145億円と算出していたが、経済界から拡大の要望を受けて市が再検討。採算面から7000~8000席程度とする方針を決め、今回、7500席として試算した。財源は国庫補助金や寄付金、市債や一般財源でまかなうとした。
試算は同日の「アリーナ整備検討会議」(座長=大森雅夫市長)の第4回会合で示された。大森市長は経済界側に「どの程度の負担を考えているか示してほしい」と、来年1月中旬までの回答を求めた。副座長で岡山商工会議所の松田久会頭は「今のところ負担金額がいくらかは示せない。要望があることは受け止めたい」とした。
会合では建設に関するウェブアンケート結果も報告された。9月10日~12月10日に1万3269人が回答し、「期待する」「どちらかといえば期待する」の合計が64%だった。「期待しない」「どちらかといえば期待しない」の合計は29%だった。