約6割の人が男性用出生前検査「デノボ検査」を知らないと回答 検査を受けて「不安を取り除けた」等の声
医療法人社団ミネルバは、これから子どもが欲しいと思っている20~50代の人を対象に、「デノボ検査(出生前検査)」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
女性のみが原因で子どもが障害を持つ可能性は1/2であるという。さらに染色体の一部が欠失する「微細欠失」については、母親・父親のどちら側からも起こりえるとのことだ。
また、デノボ(新生突然変異)により赤ちゃんが重い疾患を持って生まれる可能性は、男性が原因となる場合が多くあると言われている。
デノボ変異によって検出可能な疾患のリスクは1/600であり、ダウン症のリスクが1/700と比較すると、デノボ変異による疾患の方がリスクが高いということも明らかになっている。
しかし、男性も受けられるNIPT検査「デノボ(父親精子の突然変異)」はあまり認知されていないのが現状。そこで今回、同調査を実施したとのことだ。
さらに、前問で「ある」と回答した人に不安を抱いた理由を聞くと、以下のような回答が挙げられた。
・年齢を重ねているから(30代/男性/神奈川県) ・高年齢出産になるから(30代/女性/東京都) ・自分の病気が遺伝したら嫌だなと思うから(30代/女性/北海道) ・健康に産まれてほしいから(40代/男性/神奈川県)
■デノボ検査の認知度は約4割
デノボ検査を知っているか聞いたところ、「知らない」が56.8%という結果に。
また、デノボ検査を「知っている」と回答した人に、実際にデノボ検査を受けたことがあるか聞くと、62.3%が「はい」と回答。
さらに、デノボ検査を受けたことがある人に、受けることになったきっかけを聞くと、「夫婦で相談して決めた」が51.5%、「かかりつけ医から提案された」が37.6%、「友人や知人から勧められた」が29.7%という結果に。
■デノボ検査を受けたことで約8割の人がポジティブな気持ちに
デノボ検査を受けたことで心境に変化はあったか聞くと、「ポジティブに変化した」が32.7%、「ポジティブに変化したことが多い」が43.5%と続いた。合わせて約8割の人がデノボ検査を受けて気持ちがポジティブになったと回答する結果に。