富裕層は普段何にお金を使ってる?カードの調査データから富裕層たちのお金の使い方を見る
2024年7月、日銀は政策金利を引き上げました。これにより、金融機関は市場金利の変化を反映し、貸出金利や預金金利の設定を調整していくこととなります。 ◆【図表で見る】富裕層は日本に何パーセント? この利上げは、定期預金の金利上昇など、家計や企業の資金にわずかながら影響を与えていますが、一方で物価上昇が続いているため、実質的に生活が豊かになったと感じにくい状況かもしれません。 このような経済環境では、日本の富裕層が減少していると考えがちですが、実際には増加傾向にあります。 今回の記事では、日本にどれだけの富裕層がいるのかについてデータを交えながら解説し、さらに、富裕層がどのようなものに支出しているのか、カード利用データを通じてその傾向を詳しく見ていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本に富裕層はどれくらいいるの?
富裕層とは潤沢な資産を持ち、経済的な安定と豊かな生活を享受する、いわゆる「お金持ち」といったイメージありますね。 そのような富裕層、日本にはいったいどれくらい存在するのでしょうか。 出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」 野村総合研究所のデータによると、純金融資産が1億円以上5億円未満を「富裕層」、5億円以上を「超富裕層」としています。 そして日本に「富裕層」と「超富裕層」は、合わせて148万5000世帯が存在します。 これは割合にすると、日本全体の約2%にあたる数です。 ●富裕層の世帯数と保有資産規模 ・超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円 ・マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円 富裕層の数は、右肩上がりで増え続けているというデータもあります。 では、多くの資産を有している富裕層たちは、普段どのようなものにお金を使っているのでしょうか。 次章ではラグジュアリーカードの調査データから、富裕層たちのお金の使い方について見ていきましょう。