「トップバリュ」実質値下げの背景 専門家「売れ筋読んで大量生産・コストダウン」
物価上昇が続く中、流通大手「イオン」が商品の増量や値下げを行っています。そのワケを取材しました。 イオンは、プライベートブランド「トップバリュ」の菓子パンなど約100品目を数量限定で実質値下げすると発表しました。 また24日から、生活用品を扱う自社ブランドで「着る毛布」やポットなど26品目を値下げします。なぜ手頃な価格で提供することができるのでしょうか。 イオンリテール東海カンパニー 行木照雅さん 「生産上のいろいろな無駄を省いて、コストを削減することでお買い得の価格にすることができています」
値下げに踏み切れる理由は…
専門家は、自社開発ならではの理由があるといいます。 流通経済研究所 池田満寿次 上席研究員 「小売企業は店舗での販売動向をデータとかでリアルタイムで把握することができるので、売れ筋の傾向を予測しやすくなる。一定以上の売れ行きが見込めそうだと分かってくると、その商品を大量に生産することで、生産コストを引き下げることができる。消費者からすると比較的手ごろな価格で買えるという構図になっている」 「トップバリュ」では他の理由も…。 サラダ油は輸送コストを削減するために製造拠点を全国各地に設置。 「ギュギューッと巻きました!」というのは3倍巻のトイレットペーパー。1巻きの長さを増やすことで個数が少なくなり、使う芯の数が減るといいます。 イオンリテール東海カンパニー 行木照雅さん 「値下げ・増量の商品はどの商品も昨年比で10~20パーセント(売り上げが)伸びる成果が出ている。ここでお得に買えたら他の必要なものにお金を使えると思うので、お客様の生活をより豊かにするためにご利用いただきたい」