産科医師パワハラ問題に吉村・大阪府知事「あってはならない」と批判…3回公益通報も十分な調査行われず
大阪府立病院機構が運営する大阪母子医療センター(大阪府和泉市)で産科主任部長の男性医師が部下に「人間として失効している」といった日常的な暴言などパワーハラスメントを行った問題で、吉村洋文知事は8日、本紙の取材に応じ、「病院機構でハラスメントがあったことは非常に残念。あってはならない」と批判した。
吉村知事は「配置転換も含めた職場環境の改善や関係者の厳正な処分を機構に求めた」と明らかにした。3回の公益通報があったにもかかわらず、十分な調査が行われていなかったことも問題視し、「調査のあり方についての(第三者調査委員会の)指摘を重く受け止め、再発防止策を徹底してもらいたい」と求めた。
主任部長を巡っては、被害を訴える公益通報後も暴言などのパワハラが続いていた。今年3月、複数の医師が機構トップの理事長に直訴したことで外部弁護士らによる調査委が設置され、主任部長のパワハラ行為を認定する報告書が7日公表された。