「急に冬がきて身体がついて行かない」12月のいま食べておくと肺を潤す、意外な海の食べ物とは
今年は特別に「脾」と「肺」両方をケアして温める。えび、ホタテが大活躍
去年はりんごが不作だったように記憶していますが、今年はあまり栗を見かけませんでした。どうやら今年は栗が不作だったようですね。農作物には表年(=豊作)と裏年(=不作)があるので、表年の農作物をスーパーの“おすすめの旬の野菜”コーナーで知りながら身体のバランスに気遣いたいですね。 冬は身体を温かくすることからケアを始めたいのですが、今年は秋が短かったので肺・脾の機能もコンディションがあまり整っていないと考えられます。整わないまま冬を迎えてしまっているので「肺・脾の機能のケア」も身体を温めるのと同様に意識したいですね。 スーパーの野菜売り場で一番目につく場所にあることが多い“おすすめの旬の野菜”コーナーから季節を感じることができますが、熊本にいると通勤道のまわりにある畑からも季節の移り変わりを感じることができます。11月半ばにはかぼちゃもだいぶ大きくなっていました。12月になりましたのでもう収穫されているかもしれませんね。 鈴なりの枝豆も11月半ばには黄色く色づいていました。緑色の時に収穫すれば枝豆、鈴なりの状態で枯れるまで畑に放置しておくと大豆になります。枝豆は消化作用の脾・胃の機能に働きかけます。寒くなり始めたので温かいスープをおすすめします。 長ねぎ、生姜、にんにくのさっぱりしたスープに帆立と枝豆の水餃子を浮かべました。豚ひき肉にベビー帆立と粗みじん切りの枝豆、すりおろし生姜を合せ、よく練ってタネを作ります。餃子の皮にタネ(大さじ2)を乗せ、ベビー帆立1つ、枝豆2粒を合せて包みます。皮の中の枝豆の緑色が透けて、見た目もかわいく仕上がります。 もうひとつ、寒くなり始めたら“えび”をおすすめします。えびは温性の性質ですので、身体を温める働きが期待できます。ボウルで豚ひき肉、豆腐、はんぺん、粗く刻んだえびを練り合わせて塩胡椒で味付けしてから団子状に丸めます。細く切ったシュウマイの皮を肉団子にまぶて蒸したら完成です。はんぺんには、脾と肺の機能を健やかにする山芋が使われているものもあるのでおすすめです。 だいぶ寒さも増してきましたね。次から冬の話をしますね。