60歳の親が今から「住宅ローン」を組もうとしています。止めるべきですか?
リ・バース60は止めるべきなのか
リ・バース60を利用すること自体は悪いことではありません。ただし、親子で問題点を検討し、双方納得を得られた場合にのみ利用するべきでしょう。リ・バース60では元金は子が返済することが原則です。要は、親の負債の返済を子の世代に先延ばしにするようなものです。 地価の上昇から住宅や土地の売却代金がローン価格を上回ると想定される場合や、ノンリコース型を選択した場合でも、もろもろのリスクや課題は残ります。絶対に止めるべきとは言い切れませんが、利用の前には親子で十分内容を確認しておくべきでしょう。
まとめ
たとえ60歳からでも、リ・バース60なら住宅ローンを組み、老後に必要な家を小さな負担で確保することができます。相続時に想定される家の価格や、住宅の購入を必要とする事情など、条件次第によっては十分に利用価値があるでしょう。しかし、その元本の返済は、実質的に子が担うものとなっています。 もし、親がリ・バース60の仕組みをよく理解していない、あるいは将来相続人が返済することまでを想定できていないなどデメリットを理解していない場合は、いったん止め、親子で十分話し合って検討するべきでしょう。 出典 住宅金融支援機構 リ・バース60 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部