「はよ名前言えや!」噛んだことで生まれた自己紹介ネタが「空前絶後」の大ヒット!サンシャイン池崎がお笑い界に爪痕を残すまで
■「空前絶後の」自己紹介ネタでブレイク ── ブレイクのきっかけとなった、自己紹介ネタが誕生した経緯を教えてください。
サンシャイン池崎さん:『天元突破グレンラガン』っていうアニメがあるんですけど、その主人公がめちゃくちゃ暑苦しいやつで。アニメ自体、全部が暑苦しいんですけど(笑)。その世界観がすごく好きで、よく見ていたんです。 主人公の男が戦う前に「俺は何とかの何とかの何とかだー!」みたいな前口上を言うんですよね。それがめちゃくちゃ好きだったんで、僕も「サンシャイン池崎です」って名乗る前に前口上をつけてみようかな、そしたらかっこいいかなと思って。別にウケる・ウケないは関係なく、ちょっと言ってみようかなと思って書いたんですよね。
でもネタ見せのときにいざ言おうとしたら、めちゃくちゃ噛んで。「ちょっとやり直しさせてください!」みたいなのが何回も続いたときに、作家さんが「はよ名前言えや!」みたいなツッコミを入れてくれて。「あ!なるほど。名前言わねえの、アリだな」と思って。それだったら、名前を言わないネタを作ろうかなと考えて、前口上がめちゃくちゃ長いネタが完成したっていう感じですね。 ──「売れたな」と実感したタイミングはありましたか?
サンシャイン池崎さん:「空前絶後の~」の自己紹介ネタができたときは、ちょっとイケそうだなと思いました。初めてウケたのは、事務所ライブでした。今も月に1回やっている「WEL」というライブに出たときに、当時順位がつけられていたんですけど、めちゃくちゃウケて、圧倒的1位になって。それまでもショートコントとかをしていて、ウケていなかったわけじゃないんですけど、今までにない手応えを感じました。そのころからちょこちょこ深夜番組に出演できるようになって、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で斎藤工さんが真似をしてくれて。あれでめちゃくちゃ仕事が増えて、「売れたな~」みたいな実感はちょっとありました。