秋めく室堂に爽やかな音色 ストリートピアノ29日まで
立山の紅葉シーズンに合わせ、雲上で誰でもピアノを演奏できる音楽イベント「立山ストリートピアノ」が28日、立山・室堂で行われた。晴れ間には雲海も現れ、観光客らが新鮮な空気が漂う大自然をバックに、ジャズや映画音楽などを演奏した。 イベントは音楽に耳を澄ませ、紅葉を眺めながら立山をゆっくり楽しんでほしいとの狙いで、立山黒部貫光が昨年初めて企画。ことしは27~29日に実施している。 ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色など、秋めく景色に囲まれた室堂ターミナルの屋上に、竹田楽器(南砺市)の協力で秋の山になじむ木目調のアップライトピアノが置かれた。県内外から登山や散策に訪れた人たちが、季節にふさわしい一曲を爽快に奏でた。 飲食販売もあり、居合わせた人たちはリラックスチェアやテーブルで軽食を楽しみながら演奏に聴き入り、温かい拍手を送った。 この日は、名古屋市を拠点としつつ、登山をしながら音楽活動を行っているユニット「スーパー登山部」によるピアノとドラム演奏もあった。おしゃれな雰囲気のスロージャズに行楽客が酔いしれた。
立山ストリートピアノは29日も午前9時半から午後3時まで。参加無料。荒天時は会場の変更または中止になる可能性がある。