全日本女王の石井さやか、2019年に優勝した大坂なおみ以来の日本女子ベスト8入り 逆転でランク上倒す…東レ・パンパシフィック
◆テニス ▽東レ・パンパシフィック・オープン 第3日(23日、東京・有明テニスの森公園) 父がプロ野球DeNAの石井琢朗コーチで、全日本女王の石井さやか(ユニバレオ)が、2019年に優勝した大坂なおみ以来5年ぶりに、日本女子大会ベスト8に進出だ。世界ランキング148位で、石井と同じ予選勝ち上がりのゼイネプ・ソンメズ(トルコ)に4-6、6-1、6-3の逆転で勝ち上がった。石井は1回戦でツアー本戦初勝利を飾っていた。準々決勝では、同16位でロシア出身のディアナ・シュナイデルと対戦する。 最後は気力だけだった。腹部の違和感で、満足にサーブが打てない中、必死で戦った。「今日の試合は気合いで乗り切った感じ」。最後、マッチポイントで相手のフォアがネットすると、小さく右手を突き上げると、ようやく笑顔がはじけた。 最終セットの第1ゲーム後、石井がトレーナーを呼んだ。第2セット頃から、サーブの調子がおかしく、特に第2サーブでは体をそらすことができなくなった。腹部の違和感から、治療時間を取った。 気持ちだけで、ラケットを振り切り、第2セットのスタートから、相手のサービスゲームを7回連続で破った。「強い気持ちで毎試合戦っている」。予選から勝ち上がり、この試合が4試合目。「疲れて死にそうなんですけど、とにかくうれしいです」。大坂以来の8強入りで、26日に開幕する日本シリーズに向け、父琢朗氏を後押しだ。 ◆石井さやか 2005年8月31日、東京都生まれ。19歳。5歳でテニスを始め、2017年全日本ジュニア12歳以下準優勝。2022年同ジュニア18歳以下優勝。2023年全豪オープンジュニア単複ベスト4。同年3月にプロ転向。同年ジュニア世界ランキング5位。24年全日本選手権優勝。拠点は錦織圭と同じ米フロリダ州のIMGアカデミー。家族は両親、姉、弟の5人家族。175センチ、68キロ。自身最高世界ランキングは262位。
報知新聞社