立命大V 名城大の7連覇阻止 村松灯主将「すごくうれしい。みんなが一つのチームになれた」/富士山女子駅伝
富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝、30日、富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場=7区間、43.4キロ)立命大が2時間21分9秒の大会新記録で7年ぶり6度目の優勝。10月の全日本大学女子駅伝に続く2冠を達成した。序盤から上位につけ、6区で福永楓花(4年)が区間新をマークしてトップに立つと後続を寄せ付けなかった。2位は大東大、3位は日体大。1年時に5区で区間記録を出した拓大の不破聖衣来(4年)が3年ぶりに出場して5区で6人抜きの快走を見せ、チームも過去最高の4位に入った。7連覇を狙った名城大は8位だった。 大学女子駅伝で9年ぶり6度目の2冠を成し遂げた立命大の選手たちが、アンカーの中地こころ(4年)を歓喜で出迎えた。主将の村松灯(とも、4年)は感慨に浸った。 「すごくうれしい。みんなが一つのチームになれた」 序盤から上位につけ、4区・山本釉未(1年)が区間新をマークしてトップに。5区で3位に落ちたが、6区の福永が奮起した。 先頭の大東大から31秒、2位の日体大からは5秒差で「中地に1位でつなぐと決意して走り出した」。4キロ手前で大東大を抜くと、競り合った日体大も残り約500メートルで突き放し、2位に6秒差でたすきを渡した。 前身の「全日本大学女子選抜駅伝競走」で第1回から6連覇し、富士山駅伝となった2013年からも5連覇した名門だが、近年は名城大に覇権を奪われてきた。昨年大会は4位。悔しさを晴らそうと、今年は全日本と富士山の2冠を目標とした。全日本の優勝後も「富士山で勝たないと本当に勝ったと思えない。もう一段階と練習してきた」と村松は振り返った。 全日本のメンバーからは外れた福永は「悔しくて、富士山で走るためにどうしたらいいか、練習も生活もすべて見直した」。その成果を発揮した。 村松は「全員が絶対に勝てると信じて挑めたことがよかった。これからも全員が全員を信じて、立命館らしい駅伝を続けてほしい」と後輩にエールを送った。新たな歴史へと、たすきはつながれる。(只木信昭)