台湾鉄道の新型ディーゼル機関車が運行開始 貨物・軍事輸送などの効率向上
(花蓮中央社)台湾鉄路(台鉄)が導入を進める新型ディーゼル機関車R200型が19日、約1年に及ぶ試運転や検査などを経て、正式に運行を開始した。台鉄の杜微(とび)董事長(会長)は貨物輸送や軍事輸送、災害救援などの特殊輸送の効率が大幅に向上すると説明した。 東部・花蓮県の花蓮駅と南部・屏東県の加禄駅で同日、出発式が行われた。花蓮駅では大理石や軍用車、コンテナを積んだ貨車などをけん引したR200型が入線。軍の高射機関砲を積載した貨車をけん引するR200型が待機する加禄駅とインターネットでつながれ、関係者が鳴らした鐘の合図で双方のR200型が出発した。 杜氏は、R200型1両の馬力は従来のR190型2両分に相当するとした上で、従来型と比べて環境に優しく安全性も高いと話した。 R200型はスイスの鉄道車両メーカー、シュタッドラーレールがスペインの工場で製造。台鉄は36両の導入を予定しており、同日までに4両が試運転などを終えて営業運転の許可を得ているとした。 (張祈花/編集:田中宏樹)