ハンガリーGP予選ではQ3進出を果たすも、ラストアタックのターン5でクラッシュしてしまった角田裕毅／Getty Images

第13戦ハンガリーGPを終えたVCARBの角田裕毅が、ハンガロリンクでの一戦について言及している。予選Q3ではターン5でコースアウトし、ウォールに当たる大事故となったが、その時のことを回顧した。 ●【動画】ハンガリーGP予選Q3残り2分、ラストアタックに出ていた角田裕毅がターン5出口で痛恨のクラッシュ 角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #22』にリモート出演し、そのワンシーンについて振り返っている。インタビュアーは番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏が務めた。 まず、サッシャ氏が“体は大丈夫でしたか？”と予選のクラッシュについて尋ねると、角田は「大丈夫です」と言いつつも、痛みがあったことを明かしている。 「（ハンガリーからイタリアに）帰ってきて、2日間は休んで、体の回復に集中した。お尻にちょっと痛みを感じた部分もあったんで、それをなくすために。トレーニングよりはストレッチとか基本的な部分にして回復に励んでいました」

ハンガロリンクの出来事について角田本人が明かした／DAZN

ここで予選アタック時の映像を見ながら、本人がQ3ではクラッシュするまでとても良い感触で走れていたと口にしている。 「クラッシュまでのペースはメチャメチャ良かったんです。メチャメチャ決まってて」 「（走っていて）興奮した部分はあったのかな。たぶんあのラップは（最後まで走りきれていたら）余裕で6番手までいけた。その分、悔しかった部分もあった」 「このコーナーも途中まではいい感じ曲がれているなと思っていた。気づいたらフロントタイヤがちょっと芝生に持っていかれて。特に濡れている芝生だったので。その分センシティブになりやすかった」 角田の語った6番手は、チャールズ・ルクレールの1:15.905を上回るタイム。フェラーリ勢に匹敵する1分15秒台が視野に入るほど、本人としては明確な手応えのある周回ペースだった模様だ。

攻めすぎてタイヤが濡れた芝生の上に。本人は飛び出してもコースに戻れると思っていたようだが、マシンの右側が浮くほどの大クラッシュとなってしまった／DAZN

ターン5では攻めすぎた形になった角田。だが本人としても、まさかウォールに当たるような大クラッシュになるとは思っていなかったようだ。 「コースアウトするだけだと思ったら、メチャメチャ跳ねて、気づいたら離陸していた」 「それでクラッシュしてしまいました。大きな事故につながってしまいましたね。（ターン5出口のアウト側にある）バンクが良くないんですけど」 サッシャ氏が“着地した瞬間、痛っ！って感じだったんですか？”と聞くと、角田本人としても痛みや違和感があったとのこと。 「着地した瞬間、まずお尻に衝撃が走って。その後、背骨にちょっと感じる部分もあった。そこは（大きなケガにならず）ラッキーだったかなという。まあそれはそのショックだけです」 「お尻の部分を気にしていました。なんか（クラッシュ後は）シートの下から出た、いろんなものがコクピットで舞っていた。ダメージは大丈夫かな、っていうのはありましたね」