米国の住宅ローン金利、2週連続上昇-7月以来の高水準
(ブルームバーグ): 米国の住宅ローン金利は2週連続で上昇し、住宅購入者の負担が増している。借り入れコストは7月初旬以来の高水準に達した。
フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の発表によれば、30年物固定住宅ローン金利の平均は6.85%で、前週の6.72%から上昇した。
住宅ローン金利はここ数週間、7%付近で推移しているが、購入に踏み切る人もいる。不動産仲介業者レッドフィンの12月15日までの4週間のデータによると、住宅購入契約数は前年同期比で4.1%増えた。新築住宅市場も持ちこたえており、政府統計によると、11月の新築住宅販売件数は増加した。
先週、米金融当局は3会合連続の利下げを実施した。物価上昇圧力が一部弱まる兆候があることから、エコノミストらは2025年の追加利下げを予想している。
リアルター・ドット・コムのシニア経済調査アナリスト、ハナ・ジョーンズ氏は、「プラス面としては、来年は住宅ローン金利が低下し、住宅建設業者の活動とロックイン効果の弱まりにより住宅在庫が増加すると予想される」と指摘。「しかし、住宅供給が限られる状況が依然として続いており、価格上昇を後押しする見通しで、住宅コストは高止まりする可能性が高い」と述べた。
原題:US Mortgage Rates Rise for Second Week to Highest Since July(抜粋)
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Prashant Gopal