電動キックボード「LUUP」の「交通違反」目撃続出 運営会社は「見つけたら警察に通報を」
●違反で凍結されたアカウント数は「非公開」
同社では、今年6月から「LUUPの安全・安心アクションプラン2024」をスタートさせている。 このプランでは、交通違反者の厳罰化を進めており、違反点数が一定以上になると、アカウントが30日間凍結されて、LUUPを利用できなくなるという。また、30日間の凍結期間を経て、1年以内に違法走行で取り締まりを受けると、無期限で利用不可となる。 飲酒運転やひき逃げなどの重大な違反については一度の取り締まりでアカウントが無期限で利用不可となる。 では、どの程度このプランは効果があるのか。 「アカウント凍結の実績は一定数あるほか、ヘルメットの販売を準備しており近々ご案内できます。これからも安全対策には不断の努力を続けていく所存です」(同社広報担当者) 今年10月までの5カ月で、どれほどの成果があったのか尋ねたが、凍結されたアカウント数については「非公開」という回答だった。 なお同社がどのように違反したユーザーを把握しているのかについても尋ねたが、こちらも「具体的な方法は公開しておりません」とのことだった。 同社では、「警察とも適宜連携の上で実施しておりまして、取り組み開始以来、一定数のアカウント凍結等の措置を講じています。また、車両の転倒ログをすべて取得できるようになっておりまして、現在は、ユーザーのGPS情報や車速情報とセットで、事故車両分析や事故当時の状況把握などに活用しております」と回答している。 同社は今年10月、社外監査役として元警視総監の樋口建史氏を招いたと公表し、注目を集めた。今後、交通違反や危険な運転に対してどのような対策をとっていくのか、注視していきたい。