七夕に星座石ジュエリーで幸運を引き寄せろ 高島屋と阪急阪神百貨店が本気で挑む夏商戦
高島屋と阪急阪神百貨店は共同で、夏のイベント「ディア マイ ハッピネス わたしの七夕アクセサリー」を6月19日~7月9日に開催する。同イベントでは、“七夕”をテーマに、占星術研究家の鏡リュウジ監修による“星座石”を使用したジュエリーを用意。10ブランドから70点以上のジュエリーを高島屋全店および高島屋EC、阪急うめだ本店で販売する。2社共同で、夏の風物詩である“七夕”を夏のバレンタインデーとし、毎年恒例の夏の定番商戦として盛り上げる。高島屋MD本部 婦人雑貨の木谷文香担当バイヤーに話を聞いた。
鏡監修の星座石で新たなパーソナル提案を 木谷バイヤーによると、高島屋のファッションジュエリーは前年比2ケタ増と好調のようだ。コロナが明けて外出機会が増えて、ジュエリー消費が戻ってきたがクリスマスのギフト需要は依然激減したままで、自家需要が売り上げを牽引。石の色や個性で選ぶ色石の人気が定着しているという。同バイヤーは、「七夕=7月7日は、ラッキーセブンx2で、願い事をする日。願い事ジュエリーを購入するきっかけにピッタリだと考えた」と話す。以前からも誕生石のジュエリーはポピュラーで、そのシリーズがあるブランドもある。そこで、新しい提案ができないかと、占星術とからめて、鏡に“星座石”の監修を依頼した。「“星座石”は、占いやパーソナルな要素がありパワーストーンのような意味合いを持つ」。
七夕を一粒万倍日同様ラッキーデーに ターゲットは20~50代と幅広い。ジュエリーに関心がなくても、占いやパワーストーンに興味がある新規客を取り込むのが目的だ。「占いは皆、気になるもの。星座石というパーソナルなパワーストーンをまとうという提案は既存客にとっても新しい」。商材は、ジュエリー売上高のシェアが高いネックレスが中心で、ピアスやリング、ブレスレットなどをそろえる。ブランドの限定品など、同イベント用に企画された商品もある。中心価格帯は、手にとりやすい2万円後半から5万円程度だが、中には数十万円のものもある。売り場ではブランドごとにポップを設置し、QRコードで自分の星座石について確認できるようになっている。3万3000円以上の購入者には、おみくじのように選べる運勢を占ったカードをプレゼント。そのカードには、鏡による言葉やラッキーメッセージが書かれている。ECでは、鏡による星座石の説明や2024年下半期の運勢占いと共にジュエリーを紹介している。