長距離遠征の連敗に「もっと真剣に考えて」 堅守自慢のホークスJr.が施す“一流の準備”
6年間ジュニアの指揮を執り、普段はアカデミーで指導している帆足監督だが、子どもたちへの懸念点も感じている。顕著な体力低下だ。 「体は大きいし、投げる球も速い。それなのに柔らかさがなかったり体幹が弱かったり、基礎的な体力がない子が年々増えているように感じます。今年のジュニアも例年通りの練習量のはずなのに、ついていけない子が初めは多かった」。そこで、週末の活動では、日曜日に必ず1時間程度、体幹強化や股関節の柔軟性向上などのトレーニングを導入。食事を含め、野球をする上での“土台の重要性”も伝えている。 球団として「世界一」を目標に掲げているホークス。もちろん、ジュニアが目指すものも同じく“頂点”だ。「ジュニアトーナメントは子どもたちの憧れでもあり、価値のある大会。日本一を見据えて戦うのみです」。未来につながる教えを授けながら、2009年以来2度目の優勝をつかみ取る。
高橋幸司 / Koji Takahashi