16歳の中田璃士 ノーミス2位「やっと目標を達成できた」 19年の鍵山以来!ジュニア表彰台
◇フィギュアスケート全日本選手権第2日(2024年12月21日 大阪・東和薬品ラクタブドーム) SP2位の16歳、中田璃士(りお、TOKIOインカラミ)が合計263・99点で2位となった。 16歳の中田が2位となり、ジュニア世代としては19年3位の鍵山以来となる表彰台に立った。冒頭で4回転ループを成功させ、ジャンプを決めるたびに右手でガッツポーズ。ノーミスで滑り終え、氷の上に大の字になって歓喜を表現した。非公認記録ながらSPに続いてフリー、合計点ともに自己ベスト。「まだ頭の中の整理がついていないけど、やっと目標を達成できた」と笑みを浮かべた。 英国人の母を持つハーフ。コーチを務める元選手の父・誠人さんからはフリー前に「6位以内に入れば凄いな」と言われ「3位以内に入るよ」と返した。父も現役時代に演じた「パイレーツ・オブ・カリビアン」を舞い、父の想像を超える快挙を達成。年齢制限で26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪には出場できないが、日本男子に新たなホープが台頭した。 ≪壷井大逆転3位!!≫壷井がSP14位から大逆転で3位に入り、初めて表彰台に上がった。冒頭の4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプで乱れが生じたが、続く単独の4回転サルコーを成功。以降もミスなく終え、非公認記録ながらフリーで自己ベストの得点をマークした。神戸大国際人間科学部4年の文武両道スケーター。メダリスト会見に出席し「今、この場にいられることが信じられない気持ち」と本音を口にした。 ≪信成感涙4位終幕≫今季限りで引退する織田が4位でフィニッシュした。冒頭の4回転トーループで転倒しながらも、以降は大きなミスのない演技を披露。取材エリアでは涙を流し「自分の力は発揮できた」と感極まった。今後については未練があることも明かしつつ「今回は潔く引退ということにしたい」とキッパリ。来年1月末に開幕する国民スポーツ大会が最後の公式戦となる。