厳しい暑さの日は利用してみて 図書館など22カ所に「クーリングシェルター」 来月から開設へ 札幌市
HTB北海道ニュース
「クーリングシェルター」という言葉をご存じでしょうか。厳しい暑さから身を守る場所として今年度から市町村が指定できることになった施設で札幌市も来月からの開設を決めました。 廣瀬美羽記者リポート) 「札幌市では暑さを避ける休憩場所に冷房設備のある図書館などをクーリングシェルターとして指定しました」。 札幌市が来月1日から運用を開始する「クーリングシェルター」。図書館や区民センターなど22カ所を指定しました。 「クーリングシェルター」は熱中症特別警戒アラートが発表された際、暑さから身を守る場所として市町村が公共施設などを開放するもので今年度から全国で運用が始まっています。札幌市の場合は熱中症特別警戒アラートが発表されていない日でも、暑さを避けるための場所として利用できます。 札幌市環境局環境都市推進部・飯岡憲崇環境政策課長) 「民間施設も含めてですね、札幌市内でもう少し増やしていけることができればと思います」、「熱中症というのはどうしてもご高齢の方などが発生しやすいと言われてますので、積極的にご活用いただければと考えています」。 また函館市では、こんな施設もクーリングシェルターに指定されています。 前田愛奈記者) 「熱い熱いレースが繰り広げられる競輪場ですが、熱中症対策の避難所として誰でも涼むことができるよう解放されます」。 冷房の効いた函館競輪場の1階ロビーもクーリングシェルターに。函館市ではその他に市役所など9つの公共施設を指定し、予想最高気温が30℃を超える日に一部を開放します。 函館市競輪事業部事業課・小林竜司事業課長) 「本当に困った時に避難できる場所もあるというのはいいことだと」、「涼しみに来たついでに競輪を楽しんでもらえればと思います」 危険な暑さから身を守ることができる「クーリングシェルター」。改めて説明します。 ▼今年4月から運用が始まった「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合、誰でも暑さをしのぎ、休むことができる施設として市町村が指定するものです。 ▼札幌などでは「熱中症特別警戒アラート」が出ていなくても利用することができます。 ▼クーリングシェルターの指定には基準があります。 ・適当な冷房設備が備えられていること ・必要な時に施設が開放できること ・利用者にとって適切な空間を確保できるように管理されていること この3つの基準を満たしている必要があります。 ▼例としては区民センターや図書館、公民館などがあります。 札幌市は今後、民間企業などにも呼びかけを行い、クーリングシェルターに指定する施設を増やすことを検討しているということです。ぜひ厳しい暑さの日は利用してみてください。
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