58歳・君島十和子さんの「やめる美容」"やめる”ことで美しさが進化!還暦が近づく今目指すこと
還暦が近づくいま、目指すものは?
「新しいものと出合うために“やめる”というのがテーマなのかもしれません。軽やかに新しいものに挑戦し、心地よく変わっていくことが老けないためにも必要なのではないかと思っています。若いときの自分の姿にこだわると、そこから先は下り坂……となってしまいますから。こだわりをやめて、私たちの世代の陰りの出た肌や、パーフェクトではない体つきに似合う服やメイクを探し、感性が目覚める面白さを感じたいと思っています。 例えば、美容液はやみくもに重ねず、役割を考えて使う。黒のアイライナーは使わない。年齢や体重、フォロワー数のような数字に振り回されるのはやめる。“イエベ”“ブルベ”のような基準に従うのもやめるといった具合です。最終的には、心地よく、充足感を感じられる自分でいたい、というシンプルな気持ちなのだと思います」 きみじまとわこ●FTCクリエイティブディレクター。美容家。自身の美容へのこだわりを形にしたブランドを運営するとともに、メディアやSNSでも美容や健康について積極的に発信。近著に『アラ還十和子』(講談社)がある。 撮影=笹口悦民(SIGNO) ヘア&メイク=黒田啓蔵 スタイリング=後藤仁子 編集・文=本田リサ(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年12月号より