家出妻との話し合いの場で毒義母が急にブチギレ!?その理由と義母の真の狙いとは…?【作者インタビューも】
SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品のなかから、今年3巻が発行された「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。 【漫画】本編を読む エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、そして一人娘・リエの3人家族の薬師寺家。一見、幸せなセレブ家庭のようだが、シュウの浮気疑惑や義母との同居を勝手に決断したことに堪えきれず、ユイは家を出る。紆余曲折の末、ユイはついにシュウと義母・聡子と対面することに。最初は反省の色を見せていたものの、ユイが「シュウとやり直すイメージが湧かない」と告げると、聡子はブチギレて…!? 義母・聡子の狂気をはらんだ行動や本心が露呈してきて、ますます目が離せない展開へと突き進む「どちらかの家庭が崩壊する漫画」。3巻発売後、あらためて注目を浴びている漫画家・横山了一さんに制作秘話などについて聞いた。 ――話が進むにつれ、聡子の真の狙いが、ユイではなく孫のリエを連れ戻すことであるということが少しずつ明らかになっていき、それがわかり始めたときにゾッとしました!一筋縄ではいかないこの展開は、もともと考えられていたのでしょうか? 初めから理想とする家族のメンバーからユイを除外していたり、無意識に軽んじている部分があったんだと思います。話が進むにつれ、それがはっきりと現れてきてしまった感じですね。 ――聡子の顔のアップは特に見ごたえがありますが、毎回どういうところにこだわって描かれていましたか? この心情ならきっとこんな(ヒドイ)表情だろう…!というような顔を作って(スマホで自身を撮影して)、それをなるべく忠実に再現しました(笑)。 ――聡子の狂気の背景には、辛かった過去があることも描かれています。ちなみに、お子さんがいらっしゃる横山さんが「子育ては大変だな(だったな)」と思われることがあれば、教えてください。 息子がまだ小さいときに娘が生まれて、2人をうまいこと見なければいけなくなったころが一番大変だった気がします。息子はやたら反抗的だし、娘に嫉妬してそれはもう手がかかったので…。でも成長するとそれなりに接しやすくなるものですね。 崩壊していく家族だけでなく、家族や人と人との絆なども描かれている本作。「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を最初から読んで、崩壊の行方だけでなく家族の良さなどもぜひ感じてほしい。 取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)