さらに1億円詐欺か 水処理装置の交換部品取引で大手繊維メーカー元社員ら3人3回目の逮捕=静岡県警
大手繊維メーカー製水処理装置の交換部品の取引を持ち掛け、静岡県清水町にある会社から現金1億円をだまし取った疑いで、大手繊維メーカーの元社員や水処理装置の製造販売会社の元代表取締役の男ら合わせて3人が11月12日、再逮捕されました。3人は同様手口で2億9000万円をだまし取った疑いで2回されており、今回で3回目の逮捕です。 偽造有印私文書行使と詐欺の疑いで再逮捕されたのは、大手繊維メーカーの元社員で大阪市平野区在住の無職の男(60)、水処理装置の製造・販売会社の元代表取締役で東京都江東区在住の男(74)、水処理装置の販売会社の元代表取締役で、住所不定無職の男(58)の3人です。 警察の調べによりますと、3人は2018年7月、清水町にある会社から現金をだまし取ろうと、1台480万円の大手繊維メーカー製水処理装置の交換フィルター500個の購入契約を持ち掛けるなどし、現金1億円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、東京都江東区の男(74)は住所不定無職の男(58)と共謀して、被害者に対して大手繊維メーカー製水処理装置の購入をもちかけ、「もしフィルター売れなかったとしたら、買った時の1.6倍の値段で買い取る」と説明し、さらに大手繊維メーカーが作成したとする、うその連帯保証書を提示して被害者を信用させ、契約に至ったということです。 大手繊維メーカーの元社員の男(60)は、身分を利用してこの犯行に加担し、保証書を偽造した疑いがあり、大手繊維メーカーは既にこの男を2018年11月22日付で懲戒解雇処分としています。 警察は3人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。 3人は、同じ被害者から2018年6月下旬頃と9月下旬頃に合わせて現金2億9000万円をだまし取った疑いなどで、2024年10月に既に2回逮捕されていて、今回3回目の逮捕です。 警察は事件の全容解明を進めています。
静岡放送