39℃のお湯に15分 42℃のお湯に3分 違いは20分後に現れる 保温とリラックス効果高める正しいお風呂の入り方
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寒さも本格化し、湯船が恋しい季節です。入り方次第で、保温効果やリラックス効果は変わってくるといいます。また、入浴方法を誤ると、思わぬ事態を引き起こすことも。専門家に正しい入浴方法を聞きました。 【写真で見る】正しいお風呂の入り方 ■入浴後の体をサーモグラフィで比較 バスクリン・つくば研究所 石澤太市博士「少しぬるめのお風呂にゆっくりつかっていただきたい。だいたい40℃で10分ぐらいなんですけど、額にうっすら汗ばむ程度が一つの目安かなと思っています。」 39℃のお湯で15分入浴した人と、42℃のお湯で3分入浴した人を比較したサーモグラフィです。42℃で3分入浴した人の方が体が赤く、温度が高いのが分かります。 ただ、入浴後20分が経過すると・・・足の方が39℃で15分入浴した人よりも早く温度が下がっているのが分かります。 バスクリン・つくば研究所 石澤太市博士「少しぬるめのお風呂にゆっくりつかった方が、上がった後の保温効果が高いということが証明されていたり、副交感神経が優位になってリラックスすることができる。こういった入浴剤を使うと、よりリラックスできますし、健康維持につながります。」 ■交通事故より多い入浴中の死亡事故 身も心も温めてくるお風呂ですが寒さが増すこれからの時期に注意が必要なのが「ヒートショック」です。 温かい部屋から脱衣所や浴室など気温の低い場所へ移動すると、血管が縮んで血圧が急上昇します。 その後、温かい湯船に入ると今度は血管が広がって血圧が下がります。この血圧の急激な変化で心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性があるのです。 バスクリン・つくば研究所 石澤太市博士「ヒートショックには注意が必要。脱衣所や浴室を暖めるとか熱いお風呂に急に入らないことが重要。急に立ち上がらないことも注意した方がいいかと思います」 消費者庁によると、高齢者の入浴中の死亡事故件数は、年々、増加傾向にあり、2011年以降では交通事故でなくなる人の数より多くなっています。 2019年は4900人で、10年前の1.5倍です。
■「スマホ入浴」による脱水や皮膚の乾燥に注意 また、最近増えているのが、いわゆる「スマホ入浴」による脱水症状です。 住宅設備メーカーLIXIL(リクシル)の調査によりますと、「入浴中にスマートフォンや浴室テレビなどを使用したことがある」と回答した人は49.8%でした。 バスクリン・つくば研究所 石澤太市博士「長風呂になると皮膚の乾燥につながる。脱水症状になってしまうこともありますので、水分補給には十分注意していただきたい。」
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