出口夏希、ラウールとの共演に「上目遣いでは間に合わないぐらい」顔の位置が高かった<赤羽骨子のボディガード>
Snow Manのラウールが主演を務める映画「赤羽骨子のボディガード」。本作でラウール演じる威吹荒邦の幼なじみであり、荒邦が恋心を抱くヒロイン・赤羽骨子を演じた出口夏希。骨子の命には100億円の懸賞金がかけられ、多くの刺客から命を狙われる存在だが、荒邦を始め骨子のために集められたクラスメイトの精鋭たちがボディガードを務め骨子を守る。多くの人に守られる究極の“守られ系”ヒロインを演じた出口が撮影を振り返った。 【撮りおろし12枚】妖艶な表情でレンズを見つめる出口夏希 ■「守りたい」と思われる人でいよう ――骨子はたくさんの人が自分を守ってくれていることに気づかない天然な部分を持つ女性でしたが、どんなことを意識して演じましたか? 最初に台本を読ませていただいた時に「こんなに最後まで気づかないことある?」と思いました(笑)。でもそんなところがとても面白いキャラクターだなと。緊張感あふれる立場なのですが、ダンスを一生懸命踊ったり、のほほんと過ごす女の子だったので、演じていて楽しかったです。 ――出口さんに似ている部分はありましたか? どうなんですかね…。でも「赤羽骨子FES.(完成披露試写会)」というイベントがあったのですが、そこで3年4組の皆さんが私にバレないようにイベント中にミッションを行っていたのですが、まったく気づかなかったです。 ――結構皆さん大胆にミッションを行っていたのですが、全然気づかなかったですか? 全然分からなかったです。ネタばらしされたとき「私はやっぱり骨子だ!」って思ったぐらいです(笑)。 ――骨子を演じるうえで意識していたことはありましたか? 作品に入る前に意識したのは、ミッションではありましたが、みんなの目的は骨子を守ることだったので、ちゃんと皆さんが「守りたいな」と思えるような人でいようというのは心掛けていました! ■ダンスシーンは4カ月前から練習 ――ラウールさん演じる荒邦とは、ほのかな恋心を抱く間柄でしたが撮影はいかがでしたか? 印象に残っているのが、土屋太鳳さん演じる尽宮正親と荒邦が闘うシーン。私もその場にいたのですが、アクションが激しくて、お二人ともものすごく集中されていたのを覚えています。とても真剣な表情が印象に残っています。 ――ラウールさんと対峙するシーンはいかがでしたか? 結構接近するシーンがあるのですが、身長差があったので、見上げるとき、目をどこまで上にしたらいいのか分からなかったんです。上目遣いでは間に合わないぐらいラウールさんの顔の位置が高かったので「どうしよう!」と思ったのを覚えています(笑)。 ――ラウールさん以外のシーンで印象に残っていることはありますか? ほんとうに3年4組のメンバーの方々とご一緒するシーンが少なくて。そのなかで、お父さん役(尽宮正人)の遠藤憲一さんは、ドラマ「君が心をくれたから」(2024年、フジテレビ系)でもお父さん役だったんです。今回骨子は遠藤さんがお父さんであることは気づいていないのですが…。でもすごく楽しかったので、また次もお父さん役をやってほしいです。 ――骨子のダンスシーンも作品の見どころの1つですね。 作品に入る4カ月前から練習を始めたのですが、とても大変でした。もともと私はリズム感があまりなく、動きも結構ヘニョヘニョしているタイプで(笑)。最初全然うまくいかなかったのですが、先生がとても丁寧に指導してくださって高橋(ひかる)さん始めダンス部の方々にも助けていただいたので何とか最後まで乗り切ることができました。 ――ダンスがお得意なラウールさんにアドバイスをもらったことはあったのですか? もうレベルが違うので、そんなことを聞くのもおこがましいです(笑)。大勢の方の前でダンスを披露するシーンがあったのですが、そのときは1000人ぐらいいたのかな…めちゃくちゃ緊張して震えていました。でも何時間もやって慣れていくと、最後は爽快感も出てきて楽しかったです。 ■友達の存在がメンタルのボディガード ――ダンスを頑張ったという話でしたが、学生時代打ち込んでいたことはありましたか? それがないんです。帰宅部だったので(笑)。小学校からずっと仲が良かった子がいたのですが、その子と2人で、家に帰って自転車で土手に行って、スーパーでもらってきた段ボールで土手滑りとかしていました。 ――いま熱中している趣味は? それもないんです(笑)。この質問していただくことが多いのですが、趣味がないんですよ。やりたいことはあってもなかなか行動できていないです(笑)。でも今年は海外旅行に行きたいです。アジアの街並みがすごく好きで行ってみたい。あとは、最近ブランドのお仕事で初めてヨーロッパに行かせていただいたのですが、すごく素敵で、アジアの他にもスペインのバルセロナやフィンランド、あとはヨーロッパではないですが、オーストラリアとか行ってみたいです。 ――骨子はフィジカル面で守られていましたが、出口さんの心のボディガードは? やっぱり友達ですかね。あまりメンタルが弱っているときも言わないことが多いのですが、察して何も聞いてこない優しさも沁みます。ただ一緒にいるだけで落ち着く友達はありがたいです。お姉ちゃんもそういう存在です。 ――個性的な3年4組でしたが、出口さんは集団のなかではどんな立ち位置ですか? リーダータイプではないですね(笑)。何か決めなければいけないときは、誰かに任せてしまう感じです(笑)。 ――この作品を経験してどんなことを得ましたか? 先ほども話しましたが、苦手だと思っていたダンスに挑戦したことです。最初は本当にできなくて、ちゃんと撮影が終わるのかなと不安に思ったくらいでした。でもたくさん時間をかけて練習をさせていただいて、すごく楽しいと思えるようになって…。挑戦することの大切さを学びました。 ◆取材・文/磯部正和 撮影/梁瀬玉実 ヘアメイク/Otama スタイリスト/道端 亜未 ※高橋ひかるの「高」は正しくは「はしごだか」