若手が医師会理事に聞く―医師会はどんな団体? 加入の意義、活動支えるモチベーションの源泉は
◇医師会での活動におけるモチベーションは?
中島先生:磯崎先生も小松先生も日々の診療や病院運営で非常に多忙であるにもかかわらず、医師会理事としても活躍されていますが、そのモチベーションは一体どこから湧いてくるのでしょうか。医師会の活動にかける思いなどを知ることができれば、私たちも協力したいと思うきっかけになると思うので、ぜひ聞かせていただきたいです。 磯崎先生:同じく理事の立場にいる先生たちは、みな高いモチベーションを持っていることは近くにいて感じていて、それぞれに違う思いを持っていると思います。私の場合は「日本の医療をよりよく変えていきたい」と考えたときに大きな組織に所属していたほうが実現できる可能性が高いのではないかと思い、これまで医師会での活動を続けてきました。 小松先生:私は急性期病院で神経内科医をしていたときに、父が経営していた療養型病院を引き継ぐことになり、同時に相模原市医師会や病院協会での活動が始まりました。そこで初めて回復期リハビリテーションや慢性期医療のことを知り、自分が知らない医療の世界がたくさんあることに気付きました。医師会や病院協会の先生方は、私に対してとても寛容に接してくださり、無邪気な意見にもきちんと耳を傾けてくれました。意見をしてきた立場として、その責任を果たしていかなければという思いを持っています。 また1人の病院経営者として、地域医療構想や医師の働き方改革など今病院を取り巻いている課題を医師会内で伝えていかなければならないとも感じています。何かを変えていきたいと思ったとき、自分1人(I)ではなく、私たちみんな(We)として力を発揮できる場所が医師会だと感じています。
メディカルノート