バランスの良い食事をしていたのに?医師も真っ青になった再検査の結果<実録マンガの舞台裏>
現役ケアマネジャーによる人気漫画
介護職13年の現役ケアマネジャーへもが、周囲で起こるドタバタな日常をマンガにした『へもでもできるもん』。使いっ走りや些細な文句のためにたびたびへもを呼び出す困った高齢者・森野犬太郎さん(89歳)。食生活の乱れからくる健康問題が発覚したものの、へもの不断の努力により回復した、と思いきや……!? この時の様子を、作者のへもに聞きました。 【マンガ】本編を読む このままだと人工透析も…食生活を見直したのになぜ?驚きの実態とは
【介護の現場では――】
犬太郎さんに頻繁に連絡し、きちんとしたご飯を食べているかチェックを欠かさなかったへも。「検査結果はいい数値になっているはず(ニヤリ)」というへもの期待に反し、犬太郎さんの健康状態は悪化の一途をたどっていました。 その理由は、犬太郎さんの「嘘」。実は、へもの食事チェック開始後も、毎日欠かさずカップラーメンを食べていたのでした。しかも薬もきちんと飲めていなかったことが明らかになり、「今すぐ大きな病院へ行って!」という事態に。犬太郎さんの弟、猿次郎さんも巻き込んでの騒動になっていくのでした……。
――実際にはどんな検査結果だったのですか
腎臓の数値がかなり悪くなっていました。食事チェックでは「ちゃんと宅配されるお弁当を食べている」と言っていたのに……。正直、「コンニャロー!」と思いましたね(笑)。
――カップラーメンばかり食べていると塩分過多になりがちなことは一般的に知られていますが、本人に健康によくないという認識はあまりないのでしょうか
うすうすとは感じているのではないでしょうか。でも味がしっかりしているし、おいしく感じるのでしょうね。私なら3日も食べ続ければ飽きてしまいますが、よく続けられるなと驚きます。
――そのほか、利用者さんの食生活で「これはどうなんだ」と感じたものはありますか
グラノーラばかり食べている人がいました。シリアルは栄養が整っているイメージがありますが、本当にそれだけで栄養が足りているのだろうかと心配になることがあります。
――お薬の飲み忘れも心配ですね
飲み忘れもそうですが、飲んだことを忘れて2回飲んでしまうことが、私としては一番怖い。副作用で大変なことになるのではと心配です。それを防ぐために、1回分ずつに分けて入れておく「薬のカレンダー」をお勧めしています。 『へもでもできるもん』は、「なかまぁる」(朝日新聞社)のウェブサイトで連載中。