スパーリングを行った村田昴

　◇プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦　村田昴（帝拳）《12回戦》山崎海斗（六島）（2024年10月5日　東京・後楽園ホール） 　元アマ全日本王者の村田昴（すばる、27＝帝拳、7勝7KO）が4日、都内で初タイトル戦の前日計量に臨み同級2位の山崎海斗（26＝六島、9勝5KO）ととともに55・2キロで一発クリアした。「いよいよ初のタイトル戦で初メイン。緊張感もあるが、しっかり準備もできたので楽しみ」と高揚感を口にした。 　山崎との無敗同士の対決。フェザー級での試合経験もある相手と対面し「自分よりは少し大きく、パワーもあると思う。そこはしっかり対策してやっていきたい」と警戒心を強めながら「倒して勝つのと、判定で勝つのではやっぱり（印象が）違うと思う。周りの人たちも期待してくれると思うので、しっかり期待に応えようかなと思っている」と意欲。この試合に向けては武器のスピード面を伸ばしながら、課題の守備面を強化するなど、8連続KO勝利へ万全の仕上げで備えてきた。 　今月13、14日には7大世界戦を含む2日間興行が行われ同門でWBA、WBC世界バンタム級3位の那須川天心（26）は初タイトル戦、WBO世界ライトフライ級1位の岩田翔吉（28）は同級王座決定戦を控える。村田は「ジムのみんながベルトを獲り始めている。自分も出遅れないようにしっかりその波に乗っていこうかなと思っている」と決意を新たにし「ベルトを獲って今年を締めくくりたい。目標としているベルトがここではないので、それ以上の内容でしっかり勝ちたい」と高みを見据えた。 　対するタイトル初挑戦の山崎は全勝対決へ「自分が次勝てば10勝目。切りのいい数字だし、ここでチャンピオンになりたい」と静かに闘志を燃やした。