【衆院選 終盤情勢】埼玉8区 自民柴山と立民市来が横一線
埼玉新聞社は24日、衆院選の埼玉県内16小選挙区の終盤情勢を分析した。(敬称略) 【注目の埼玉8区をルポ】(所沢市、ふじみ野市、三芳町)「裏金」巡り自民、立民が激戦 鍵握る旧上福岡3万票 勝負を左右
■埼玉8区の立候補者 市野一馬 40☆維 新 平井明美 80 共 新 柴山昌彦 58 自 前(7) 市来伴子 47☆立 新 自民県連会長の柴山と立民市来が横一線。 柴山は「安全保障の問題や災害対策に対応できるのは、今の与党だ」と支持を訴える。保守系議員や自治体首長らが次々と応援に駆け付け、文科相や総理補佐官を務めた実績を強調。「小選挙区は柴山、比例は公明に」と呼びかけ、自公の支持層の票をまとめる。 市来は裏金問題について自民を批判し、政権交代をアピール。駅頭や街頭演説を強化し、交流サイト(SNS)も積極的に活用する。無党派層への浸透を図り、陣営は「前職は強いが、徐々に支持は広がっている」と語る。 維新の市野は「行政のしがらみをなくす」と訴え、地道に選挙区内を回る。資金のかからない選挙や政治の実現、教育無償化などを主張し、若年層の取り込みを狙う。 共産の平井は「新たな戦前にはしない」と、米国の核兵器を同盟国で運用する核共有の議論などを批判。中盤には党委員長の田村智子が選挙区入りして、共産支持層の票を固める。 ※掲載は届け出順。敬称略。年齢は投票日の10月27日時点での満年齢。☆は比例北関東ブロックとの重複立候補を表す。党派の略称は、自由民主党=自、立憲民主党=立、公明党=公、日本共産党=共、日本維新の会=維、国民民主党=国、れいわ新選組=れ、社会民主党=社、参政党=参、みんなでつくる党=み、諸派=諸、無所属=無。前、元、新は前職、元職、新人の略。(数字)は当選回数。(いずれも埼玉新聞調べ)