【衆院選 終盤情勢】埼玉12区 立民森田が一歩先行、追う自民野中
埼玉新聞社は24日、衆院選の埼玉県内16小選挙区の終盤情勢を分析した。(敬称略) 【埼玉選挙区マップ】一目で分かる16区のエリア色分けと、区割り変更の影響 選挙区別の市町村エリア対応一覧
■埼玉12区の立候補者 野中厚 47☆自 前(4) 森田俊和 50☆立 前(2) 立民森田が一歩先に出る。自民野中は支持層固めに躍起。 森田は有権者の約4割を占める大票田の地元熊谷で優位に立つ。県議時代からの選挙区で、前回までは11区(深谷市など)に分断されていた旧江南町(現熊谷市)も区割り変更で今回から新たに12区に加わり、大きな追い風になった。党本部から小川淳也幹事長や岡田克也前幹事長、玄葉光一郎元外相の応援も受け、さらなる票の掘り起こしを狙っている。地元を着実に固めながら、これまで弱かった熊谷以外でも徐々に浸透を図っている。 野中は農林水産副大臣などを歴任した4期12年の実績を強調。地域と国とのパイプ役として仕事をこなしてきた成果をアピールしつつ、組織力も生かし、地元の加須市や羽生市で地盤を固める。茂木敏充前幹事長や小泉進次郎選挙対策委員長も応援に駆け付け、てこ入れを図った。地盤だった旧川里町(現鴻巣市)が12区から6区(上尾市など)に変更されたのは痛手だったが、地域全域をくまなく回りながら支持拡大に奔走している。
※掲載は届け出順。敬称略。年齢は投票日の10月27日時点での満年齢。☆は比例北関東ブロックとの重複立候補を表す。党派の略称は、自由民主党=自、立憲民主党=立、公明党=公、日本共産党=共、日本維新の会=維、国民民主党=国、れいわ新選組=れ、社会民主党=社、参政党=参、みんなでつくる党=み、諸派=諸、無所属=無。前、元、新は前職、元職、新人の略。(数字)は当選回数。(いずれも埼玉新聞調べ)