母は牝馬重賞路線で活躍のタッチングスピーチ 良血馬ヴィジョンメーカーが福島で初陣/関東馬メイクデビュー情報
夏の福島開催は最終週。昨年と同様に土日で計4鞍のメイクデビューが組まれており、芝2000mと芝1800mには各厩舎の血統馬がスタンバイしている。一方の北海道シリーズは函館開催が幕を閉じ、今週から札幌が開幕。昨年、開幕週の芝1800mでデビュー勝ちを決めたステレンボッシュは桜花賞馬に輝いた。今年も注目だ。 【7月20日(土) 福島芝2000m】 ◆ヴィジョンメーカー(牡、父ルーラーシップ、母タッチングスピーチ、美浦・林徹厩舎) 母はローズSを勝ち、エリザベス女王杯3着などGIの舞台でも活躍した。現4歳の全兄にキングズレイン(ホープフルS3着)、叔父にムーヴザワールド(東京スポーツ杯2歳S3着)やサトノルークス(菊花賞2着)、いとこにアスコリピチェーノ(阪神JF)がいる。「いい脚を長く使うようなタイプ。(追い切りでは)促されながら動く感じだけど、中身は十分にできていると思います」と林徹調教師。鞍上は丸山元気騎手が予定されている。 ◆レッドベルダンス(牡、父レイデオロ、母ダンシングラグズ、美浦・手塚貴久厩舎) 母はダート8.5Fの米G1馬。いとこにエンペラーワケア(根岸S)がいる。「まだ全体的に緩いけど、ひと追い毎に良くなってきた。走りが軽いし、性格も真面目。追い切りでは十分に動けているし、いい感じに仕上がっていると思います」と手塚貴久調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。 【7月21日(日) 福島芝1800m】 ◆ブラックルビー(牝、父キズナ、母メジロスプレンダー、美浦・田中博康厩舎) 2023年のセレクトセールに上場され、取引価格は8140万円(税込み)。半兄にダノンスプレンダー(オープン特別2勝を含め、ダートで通算6勝)、叔父にヒカルオオゾラ(重賞2着3回)、サトノノブレス(重賞4勝)、クライムメジャー(サウジアラビアRC3着)などがいる。「馬体のサイズは小さいけど、心肺機能が高い。見た目のバランスもいいし、性格は従順。ある程度、長めの距離が良さそうです」と田中博康調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。 【7月21日(日) 札幌芝1800m】 ◆カーヌスティ(牡、父ロードカナロア、母ヤマカツマリリン、美浦・蛯名正義厩舎) 半兄にヤマカツエース(重賞5勝)、半姉にヤマカツグレース(フローラS2着)、全姉にヤマカツマーメイド(フィリーズレビュー2着)がいる。「目立つ時計は出していないけど、常に余裕のある手応えで動けている。コントロールも利くし、中距離が合いそうな感じです」と津曲調教助手。鞍上は佐々木大輔騎手が予定されている。 その他ではショウナンサムデイ(牝、父サートゥルナーリア、母ショウナンパンドラ、美浦・奥村武厩舎)、テリオスララ(牝、父シスキン、母シャンドランジュ、美浦・田島俊明厩舎)、ルージュミレネール(牝、父スワーヴリチャード、母タイムハンドラー、美浦・斎藤誠厩舎)などがデビューを予定している。 (取材・文:竹之内元)