美保湾でギンザケの海面養殖始まる 境港・弓ケ浜水産
境港市沖の美保湾で日本水産グループの弓ケ浜水産(境港市竹内団地、竹下朗社長)が養殖を手がけるギンザケの「沖出し」作業が始まり、陸上の施設で育てられた稚魚が海面漁場に移されている。今年は約105万匹を養殖する。 2日は米子市淀江町などの淡水養殖場からトラックが次々と到着し、社員らが体長約20センチ、重さ約200グラムの稚魚を社屋近くの岸壁に並べた沖出し用いけすに移した。海水になじませ、沖合3キロの自動給餌機を備えた20基のいけす(直径25メートル)に運ぶ。 重さ約2キロに育て来年4月上旬~5月中旬、約1700トンを出荷する計画。「境港サーモン」のブランド名で関東や関西を中心に全国で販売される。 養殖は2011年に始まり、13年から本格的に事業化。同社養殖部海洋チームの山本瑛治さん(30)は「昨年よりサイズが大きく、粒ぞろいに成長させたい。地元で食べて、喜んでもらえるとうれしい」と話した。
日本海新聞