“本の街”神保町に…多くの外国人観光客 お目当ては「洋書」 古本屋街の魅力を調査
■洋書は海外の半額以下で入手可能
オーストラリアからの観光客 「神保町にはいろいろな種類の洋書があるので探すのが楽しいです。オーストラリアにも古本屋はありますが、そんなに種類がなく探すのが難しいです」 日本の古本屋にある洋書は、海外の半額以下で手に入るため大量に購入していく人もいるという。 スイスからの観光客 「(Q.神保町とスイスの古本屋の違いは何ですか?)スイスと違って神保町の本屋では、希少な古本であっても手が届く価格です。そして、古本の保存状態がとてもいいです」 洋書や写真集を扱う古本屋 ボヘミアンズギルドの店員 「(Q.売り上げに影響は?)一時期と比べたら、日本の人が買っていかれる量は減っているかなという感じなのですが、海外のお客様に買っていただけているのは、本屋としては大きいですね」
■神保町が残り続ける理由は「ネット販売」
全国で本屋の閉店が相次ぐなか、神保町の古本屋が生き残り続けている理由を見ていく。 海外の調査会社によると、古本屋ビジネスは世界的に見ても衰退傾向にあり、アメリカでは過去5年間で収益が平均30%減少していて、半数以上が閉店しているという。 そんななかで、神保町の古本屋街が生き残っている要因の一つがネット販売だ。実は、2000年に大手ネットショッピングサイトのアマゾンが日本でサービス提供を始めるよりも前の1996年に、東京都古書籍商業協同組合は神保町をはじめとする全国の古書店が参加する通販サイト「日本の古本屋」を立ち上げていた。 現在では全国およそ980軒の古書店、古本屋が参加していて、600万件を超える書籍がデータベース化され、検索・購入が可能となっている。 しかも、その中には室町時代の写本や江戸時代の巻物、さらには18世紀前後に出版されたヨーロッパの書物など、他では扱えない品を積極的に集めて商品化していることが強みで、現在では月の平均受注額が3億円を超えているという。 また、最近でも本棚の区画ごとにオーナーとなる「シェア型書店」がオープンするなど、新たな取り組みを積極的に取り入れて伝統にとらわれずに変革していくことも神保町の古本屋街が生き残り続ける理由にあるようだ。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年11月12日放送分より)
テレビ朝日