錦織圭、ヘルシンキ大会初戦にストレート勝ちで好発進!「良いプレーができている。今週は楽しみたい」<SMASH>
男子テニスの下部大会「HPPオープン」(11月4日~10日/フィンランド・ヘルシンキ/室内ハードコート/CH125)は大会3日目の現地6日にシングルス1回戦が行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現132位/34歳)が登場。予選勝者のニコラス・アルバレス・バローナ(スペイン/同384位/23歳)を6-4、6-2で下し、2回戦進出を決めた。 【動画】HPPオープンの初戦に勝利した錦織圭のインタビューとピックアッププレー 前週の下部大会「スロバキア・オープン」(スロバキア・ブラチスラバ/室内ハード/CH125)では3試合連続でフルセットマッチを制して、今季初並びに約1年5カ月ぶりの4強入りを果たしていた錦織。体力面が心配されていた中で迎えた今大会初戦では、序盤こそ精彩を欠くも徐々にリズムをつかみ、9試合ぶりのストレート勝利を手にした。 第1セットの錦織はアルバレス・バローナの強烈なサービスとフォアハンドに手を焼き、自身のサービスゲームでもダブルフォールトを6本叩くなど乱調。それでも錦織らしくアグレッシブなプレーを貫き、第5ゲームでは正確なリターンと力強いフォアを軸にブレークに成功する。第8ゲームで追いつかれたものの、直後の第9ゲームで相手のミスを引き出して再びリード。サービング・フォー・ザ・セットとなった次のゲームをきっちりとキープして先行した。 第2セットに入ると錦織のリターンとストロークの質が向上し、第2ゲームで先にブレークを獲得。勢いに乗って第7ゲームでも相手のサービスを破り、1時間18分で試合を締めた。 錦織は「HPPオープン」のインスタグラム(@HPPOpen)に公開された勝利者インタビューで試合内容を振り返るとともに、次戦以降の意気込みを語った。 「良い試合だった。でも彼はサービスが良かったし、このサーフェスでの初めての試合だったから、簡単ではなかったけど、2セットで勝てた。ここまで良いプレーができているから、あとは全てのポイントと試合で集中する必要がある。今週は楽しみたい」 錦織が2回戦で顔を合わせるのは、第7シードのジェローム・キム(スイス/134位)。今季だけでチャレンジャー2勝を挙げている21歳で、10月下旬の「スイス室内バーゼル」(スイス・バーゼル/室内ハード/ATP500)では予選を突破して記念すべきツアー本戦デビューを飾っていた。厳しい戦いとなりそうだが、成長著しいキムを経験豊富な錦織がどう攻略するのか注目しよう。 文●中村光佑