阪神・伊藤将 2回完全!紅白戦先発で圧巻投球「すごくいい感覚で投げられた」
「阪神紅白戦、白組0-0紅組」(3日、安芸市営球場) 志願のマウンドで圧巻の投球を披露だ。阪神・伊藤将司投手(28)が、紅白戦に白組で先発。2回を無安打無失点の完全投球と頼もしい姿を見せた。 「直球も空振りとかファウルもゾーンで取れたんで。よかったかなと思います。すごくいい感覚で投げられた」 ボールの質、投球内容ともに大満足だ。超満員のスタンドから拍手が注がれる中、マウンドへ。先頭の井坪を二ゴロに仕留め、迎えたのは2番に座った同期の佐藤輝。2球で追い込むと、ボールを挟んでの4球目、低めのチェンジアップで空を切らせた。続く小野寺は右飛に打ち取り三者凡退。安定感抜群の立ち上がりだった。 今季は18試合に投げ4勝5敗、防御率4・62と不本意な結果だった。「自分でも納得のいかない直球もあるし、ファウルを取れない球もある。それがもう結果に出てしまったというのが今年多かった」と、今キャンプでは課題とする真っすぐの状態を高めることに重点を置いて取り組む。 この日は、テーマにしていた直球で打者を差し込む場面も見せた。藤川監督は「課題であった、ボールがスルッと抜けてしまうようなところは消えていた」と評価。先発ローテをつかむためにも、確かな手応えをつかむ。「来年に生かせるようにできたらいい」と伊藤将。5年目の来季は必ず巻き返す。