【MLB】ブリュワーズが守護神デビン・ウィリアムスの来季オプションを破棄 トレード放出の可能性も
日本時間11月4日、ブリュワーズが守護神デビン・ウィリアムスの年俸1050万ドルの来季オプションを破棄したことが明らかになった。ただし、ウィリアムスはサービスタイム(=メジャー登録日数)がまだ6年に達していないため、オプション破棄によってFAになるわけではなく、ブリュワーズは年俸調停を通してウィリアムスの保有権を維持することになる。しかし、ウィリアムスが1年後にFAとなる状況を考えると、ブリュワーズは今オフ中にウィリアムスのトレード放出を模索する可能性が高そうだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 トレバー・ホフマン賞(=ナ・リーグ最優秀リリーバー)を2度受賞するなど、リーグ屈指のリリーバーとして活躍してきたウィリアムスは現在30歳。今季は背中の疲労骨折の影響で前半戦を欠場したため、22試合のみの登板にとどまったが、21回2/3を投げて1勝0敗14セーブ、防御率1.25、38奪三振、被打率.133とその支配力は健在だった。しかし、メッツとのワイルドカード・シリーズでは敵軍の主砲ピート・アロンソに痛恨の被弾。土壇場で逆転アーチを浴び、チームの2024年シーズンを終わらせてしまった。 ウィリアムスが今季長期欠場したため、米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は年俸調停を介したウィリアムスの来季年俸を770万ドルと予想している。ブリュワーズとしては、オプションを行使して1050万ドルを支払うよりも、バイアウトの25万ドルを支払ったうえで予想されている770万ドル前後で契約を結んだほうが安く済むというわけだ。今回のオプション破棄は、決してウィリアムスが戦力構想から外れたことを意味するわけではない。 昨オフ、ブリュワーズはFAが1年後に迫ったエース右腕のコービン・バーンズをトレードでオリオールズへ放出しており、ウィリアムスが同じ道を辿る可能性も十分にある。スモールマーケット球団のブリュワーズにとって、ウィリアムスと長期大型契約を結ぶのはほぼ不可能だからだ。幸いにもチーム内にはクローザー後任筆頭候補のトレバー・メギルをはじめ、優秀なリリーバーが揃っており、ウィリアムスを放出したとしても、それほど大きなダメージにはならないだろう。