【TOTOジャパンC】麗央「やっぱり1位じゃなきゃ」 飛距離№1も米切符も年間女王も獲る 4位浮上
◇米女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日(2024年11月1日 滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72) 今季7勝でメルセデスランクトップを走る竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65をマークし、通算10アンダーで4位に浮上した。首位とは3打差。来季米ツアー参戦を懸けた最終予選会への挑戦を表明している21歳は、優勝して2年シードを得られる米ツアー切符獲得を目指す。脇元華(27=GMOインターネットグループ)は68で回り、通算13アンダーで単独首位を守った。 米ツアー勢に負けない飛距離でV戦線に浮上した。竹田は、13番パー5で残り240ヤードから3Wで2オンに成功させると、10メートルを沈めてイーグル。飛ばし屋にしかできない攻め方でバーディーチャンスを量産した。 初日はパッティングが打ち切れず、グリーン上で苦戦。反省を生かし、この日は「しっかりヒットするように」と心がけて臨んだ。勝負どころのパットが次々と決まったことも後押しし、この日ベストに並ぶ65をマーク。「スコアを7つ伸ばせたので明日につながる」とうなずいた。 もうひとつ負けられない戦いがある。前日の1Wの平均飛距離は日本勢最上位も、全体4位。「やっぱり1位じゃなきゃ」とハートに火が付いた。迎えた4番と16番の計測ホール。ティーイングエリアに立つと自然と力が入ったが、飛ばしたい時こそ「上半身の力を抜いて振る」を強く意識。271ヤードで堂々のトップに立ち「しっかり芯に当たりました」とうれしそうに笑った。 12月には米ツアー最終予選会(アラバマ州)に挑戦する予定だが、今大会で優勝となれば夢の米ツアー切符が一足早く手に入る。昨年までは、米ツアーメンバーではない選手が優勝すると、今季の残り試合と翌1年間のシードが付与されたが、今年からはシードが2年に変更。「すぐシード権を獲れるのは大きい」と欲しい特典だが、「まずはやるべきことに集中したい」といつも通りの冷静さを貫く。 中学生の時に元賞金女王の叔母、平瀬真由美に勧められて現地観戦した思い出の大会。優勝すれば、米ツアー切符だけではなく、初の年間女王戴冠も大きく近づく。急成長中の21歳は貪欲に頂点をつかみ取る。(山手 あかり) ▽米ツアーの最終予選会 来季の米ツアー出場権を懸けて12月5日から9日まで、アラバマ州マグノリアグローブGCで行われる。20位までに入れば一定の試合に出場でき、45位以内に入ればツアーメンバーの資格を得られる。日本ツアーからは竹田のほか、岩井明愛と千怜の姉妹、山下美夢有、原英莉花がエントリー。今季、米下部ツアーを主戦場にした馬場咲希も出場する。