障害がある人もない人も… カフェに込めた親たちの願い トイレ休憩や医療的ケアができるスペース 注入食・ケトン食も提供 家族そろって食事も可能に
村尾晴美さん 「なんとなく同じ喫茶店の中でお茶してるっていう、そういう関係になりたいよね」 プロジェクトメンバー 「なりたい」 「子供たちも胃ろうから入れていたら『何?それ何?』って来るんよね。『お兄ちゃんね、ご飯食べれんけん、ここから食べるんよ』というのを自然に言えて」 村尾晴美さん 「『聞いちゃダメなんよ!』とかいうのではなくね」 プロジェクトメンバー 「そうなんよ。そこそこ」 村尾さんは「コア」ができることで、祐樹さんの世界が広がることも願っています。 「コア」プロジェクトを企画 村尾晴美さん 「もう本当にちっちゃく生まれて。生まれた2日後に数時間の命ですって言われたところからのスタートなので、そこから全てが“ご褒美”じゃないですけど。あの子たちの社会が広がる。あの狭い空間の中で生活していたのが、もしかしたら下に降りてカフェの店員さんができるかもしれなかったり、カフェに来るお客さんたちに声をかけてもらえるかもしれなかったり。あの狭い空間の中での生活が広がるっていうだけでもワクワクします」 ◇ ◇ ◇ ◇ 「コア」は色んな可能性を持ったきっかけの場所、経験・知識が集まる場所になる。同じ空間にいることで分かることも多い。 重い障害のある人たちと家族にとって、外出は負担が大きい。街なかでやっと見つけたトイレに大人用ではなく赤ちゃん用ベッドしか設置されていなかったり。ごろんと横になれる場所がどうしても必要だが街なかには少ないため「短時間で早めに帰る」「外出自体を諦める」という人も多い。「コア」を拠点に行動が広がりそう。 「コア」では子どもの介護で仕事を辞めた親たちも、カフェのスタッフや食品製造で働くことができる場所にするとのこと。子どもが調子を崩して働けないことも多いので、時間など勤務体系を柔軟にして気兼ねなく働ける場所を目指す。 また親たちの知識や技能を生かすスペースにする。親が講師になって勉強会や相談会なども開催し、一般の人たちも参加できるようにしたいという。
「コア」は4月着工、6月ごろのオープンを目指している。
中国放送
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