障害がある人もない人も… カフェに込めた親たちの願い トイレ休憩や医療的ケアができるスペース 注入食・ケトン食も提供 家族そろって食事も可能に
ビルに運び込まれる引っ越しの荷物ー。移転してきたのは重い障害のある人たちが日中を過ごす「あべに~る」です。 【写真を見る】障害がある人もない人も… カフェに込めた親たちの願い トイレ休憩や医療的ケアができるスペース 注入食・ケトン食も提供 家族そろって食事も可能に 広島市中区にあるこのビルで、1階に「カフェ」を作るプロジェクトが進んでいます。 プロジェクトを企画した村尾晴美さん 「ここにカウンターがあってテーブルとか椅子とか並べて…」 カフェは、障害のある人たちが安心して休憩や食事ができるようにします。原爆ドームに近い街の中心部にあることで、観光客も利用できます。 プロジェクトを企画した村尾晴美さん 「この子たちをみても『いて当たり前よね』って思ってもらえるのが理想」 障害がある人もない人も同じ空間で過ごせる場所。きょうの深掘りニュースディグ。「カフェ」に込めた親たちの願いとはー。 ◇ ◇ ◇ ◇ 広島市の中心部で、6月ごろのオープンを目指して障害のある人たちの「カフェ」を作ろうというプロジェクトが進んでいます。準備を進めるのは、重い障害があり医療的ケアが必要な子どもを持つ親たちです。 ◇ ◇ ◇ ◇ 村尾晴美さん。長男の祐樹さん(28)は未熟児として生まれ、重い障害があります。 ここは、18歳以上の人たちが通う「あべに~る」。先日、このビルの2階に移転してきました。 あべに~る十日市 管理者 嶋崎義幸さん 「あべに~る移転後初のお風呂!新しいお風呂気持ちよかった人!1、2、3、4人…」 ゲームをしたり本を読んだり…。介護を受けながら日中を楽しく過ごします。 あべに~るスタッフ 「水分を。牛乳をいまから。牛乳を飲みます」 牛乳は、胃ろうから送り届けます。 村尾晴美さん 「Qこういうスペースがないと難しいですね?でしょ。注入できないでしょ。外だと限られる。きれいな所でないといけないし」 ■障害ある人もない人も 共に心地良く過ごせるカフェ 「あべに~る」は、ビルの1階にカフェをつくろうとしています。プロジェクトを企画したのは村尾さんです。障害がある子どもの親たちの意見を集約し、カフェ作りに反映させます。“支援の拠点”という意味を込めて「コア」と名付けました。
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