あなたも騙される?庶民の心配に付け込む詐欺の最新手口とは
なぜアピタなの?
Aさんのおたよりはまだまだ続きます。 「『アピタに着いたら電話してください』と言うんです。050発信の電話を教えられ、私も携帯の番号を教えました」(Aさん) アピタにはJAバンクの窓口はなくATMしかありません。そんなとこで手続きできるの?と疑問に思いながらも「面倒なことは早く片付けたい」と焦るAさん。 「すると電話の内容は、全くわかってないけど、私が焦る姿を見た母が、のんびりした声で『それ詐欺じゃない?』。その声でハッと気づきました」(Aさん) すぐにJAバンクに電話して、050からの電話番組を確認。「その番号は使っておりません。おかしいですよ」との返答だったそうです。
やられた
「ああ騙された、悔しい!本当に腹が立って、市内の警察署に電話すると、刑事さんが覆面パトで家に来てくれました」(Aさん) 刑事から事情聴取を受けたAさんですが、実は同じ週に、Aさんの弟の自宅にも年金事務所を名乗る電話が。妻しかいなかったので「担当者さんとの連絡先を教えてください」と言ったら電話を切られたとか。 「年金受給年齢60歳から65歳に先送りになってしまった私たち世代の皆様、くれぐれも気をつけて下さい。ただひとつ良かったことがあります。本物の警察手帳を玄関先で見られたことです」(Aさん) 小高「入り口は私たちが聞いてても、ありそうな話だったじゃないですか。そこからグラデーションで怪しくなってくるから、気づきにくいのかもしれないですね」
電気代が安くなる?
続いて電力関係に関する詐欺の報告です。 「うちの作業場にも営業まがいの詐欺電話がよくかかってきます。多いのが『これをつけると電気代が安くなるんですよ』とか電力関係についての電話です」(Bさん) 年に一度、電気保安協会が来て建物のアースのチェックをするそうですが、今回の電話は、その点検もするという内容。 「あれって保安協会が回ってきてやっていくので、一般の会社が電話してやってくるのはおかしいなと思ったんですが、まあいいや、来るなら来なさいと、翌日に訪問予定の約束をしました」(Bさん)