【私の東京の味】平松洋子さんが選ぶ、ひとり楽しむ東京の昼ごはん4軒(後編)
『九段食堂』一般客にも開かれた社員食堂。ロケーションも素晴らしい。
国の登録有形文化財である旧九段会館の一部を残した保存棟とオフィスフロアを備えた新築棟からなる『九段会館テラス』。その地下一階にある『九段食堂』は、オフィスで働く人たちの社員食堂。平日の昼間だけオープンし、カフェテリア方式で定食やサラダ、丼ものを提供しています。オフィスワーカーにまじって一般客も利用可能。地域に開かれた場所を、というお店の心意気を感じます。 「九段や北の丸公園のあたりは絶好の散歩スポット。竹橋の東京国立近代美術館も近くて、そんな散歩でお腹がすいたときのランチにぴったりです。お堀を望むロケーションが気持ちよく、セルフサービスで提供される定食も誠実な味です」 九段食堂 住:千代田区九段南1-6-5 営:11:00~14:00 休:土、日、祝 予:不可 九段会館テラス公式HP
PROFILE
平松洋子/ひらまつ・ようこ 1958年、岡山県倉敷市出身。『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、『父のビスコ』で読売文学賞を受賞。近著に『酔いどれ卵とワイン』(文春文庫)。©渡邉茂樹
『クウネル』2024年 5月号掲載 写真/新居明子、取材・文/船山直子
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