「甘じょっぱさとミルク感、そして…」47年間売れ続けている人気のお煎餅「雪の宿」が大切にしていること
雪の宿の展望
雪の宿は40代以上のミドルやシニアのお菓子というイメージが強いことは否めません。若い人からすれば、おじいちゃんやおばあちゃんの家にあるお菓子、実家のお菓子棚にあるお菓子というイメージです。そのようなイメージは懐かしさを与えてくれますが、若い世代にとっては自分で買うお菓子ではないという考えにもなってしまうでしょう。 そうなるとビジネスとして頭打ちになってしまうので、全ての世代に手に取ってもらうお菓子にする。これが雪の宿がこの先目指していくところです。 アラフィフの筆者にとって雪の宿は、子どもの頃から身近にあったお菓子です。当たり前のように食べていましたし、それは今でも変わりません。今回の取材を通して、雪の宿が大切にしている「懐かしさやほっこり感」には納得ができて、それが食べる側の安心感にもつながっていくのではないかと感じました。 一方新しいフレーバー展開も楽しみの1つに。次はどんな味が出てくるのかと待っている人も少なくないのでは?変わらないでほしいという思い、そして斬新な味わいを提供してほしいという要望、その2つは「甘じょっぱさとミルク感、そしてお米との相性」を守りながら実現されていきます。47年という歴史は通過点に過ぎないのだろう。そんなことを思いました。
川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド)
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