「信じがたい品質の欠落」男子スケボーの米代表選手が晒したメダルの“衝撃劣化”に海外紙が酷評「偽のメダルだ」【パリ五輪】
まさかの“劣化”ぶりは大きな驚きとなった。 物議を醸しているのは、パリ五輪のスケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)がSNSで公開したメダルの現状だ。 【画像】「もう少し質を高めてほしいよね」と不満! 名手が嘆いた銅メダルのまさかの劣化ぶり 獲得から1週間。きらめいていたメダルは明らかに変わり果てていた。表面の塗装がボロボロに剥がれているように見え、ヒューストンも「たしかに、このオリンピックメダルも最初はイカした見た目だった。でも、ちょっとだけ汗をかいた僕の肌に触れたり、週末に友人たちにかけてあげたりしていたら、だいぶ酷くなった」と愕然だ。 さらに「みんなが思っているほど上質ではない」と明言した29歳は、「分かんないけど、オリンピックのメダルなんだからもう少し質を高めてほしいよね」とも苦言。最後は「まるで戦争に行って帰ってきたメダルのようだ」と嘆いた。 スケボー界のスーパースターの訴えは瞬く間に世界に広まった。だが、同様の問題を報告しているのは、実は彼だけではない。英女子飛び込み代表のヤスミン・ハーパーも、女子シンクロナイズドダイビング3メートル飛板飛込で獲得した銅メダルが劣化していると英公共放送『BBC』で告白。「それでもメダルはメダルだから」とあまり不満は抱いていない様子だが、「なぜかよくわかんないけど、ちょっと汚れみたいなものが目立つようになってきた」と語った。 金属は時間の経過とともに腐食などで劣化するものではある。しかし、表彰式からわずか1週間での変化には、目の当たりにした海外メディアも驚きを隠さない。 米紙『New York Post』は「信じがたい品質の欠落だ。現物を見れば、ヒューストンがどれほどガッカリしたかがよく分かる」と酷評。また、スペイン紙『Marca』はヒューストンが手にした銅メダルを「偽のメダル」と皮肉り、組織委員会を非難。「彼のメダル獲得の幻想は衝撃的な質の低さによって打ち砕かれたようだ。彼はメダルの寿命が早かったことを激しく非難し、改善を訴えた」とリポートしている。 なお、大会組織委員会によれば、メダルが破損した場合はパリ造幣局で交換が可能だと言う。いずれにしても、今回のメダル騒動も波紋を呼びそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]