J1初優勝ならずも「誇っていい結果」初挑戦3位に胸張る町田DF昌子源、サポーターへ「堂々と報告したい」
[12.8 J1第38節 鹿島 3-1 町田 カシマ] 激動のシーズンを終え、どこか達成感をのぞかせていた。FC町田ゼルビアは大逆転でのJ1初優勝ならず。DF昌子源は「最後は負けてしまったが、胸を張って堂々と誇っていい結果」と振り返った。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 シーズン序盤から上位を駆け抜け、前半戦は首位でリターン。シーズン終盤には5試合未勝利で優勝争いから一歩退いたが、前々節の3バック変更から息を吹き返し、最終節まで優勝の可能性を残した。 だが、アウェーでの鹿島戦は早々の失点から勢いを奪われて完敗。昌子は「鹿島のこういうホームの雰囲気もやっぱり異質なところもある。先制点を奪われると厄介」と古巣での戦いに苦しめられた。 昌子は今シーズンから町田に加入した。リーグ最少失点を保持した堅守の一角として、リーグ戦33試合でプレー。「昨年なかなか(試合に)出られずに、個人的にはもう1、2年鹿島でという思いもあったなかで、自分で自分の価値をもう一回高めようと思った」。大黒柱として、チームをけん引し続けた。 サポーターには常に感謝を伝える。前節・京都サンガF.C.戦後のセレモニーでは思いを口にし、直後にはその真意を垣間見せていた。 「(サポーターは)厳しい環境だったと思う。さまざまな意見があって、サポーターの皆さんがアウェーに行った際に、もしかしたら何か言われたかもしれない。わからないけど、そういうなかで堂々とユニフォームを着て振る舞ってくれている姿が、どれだけ僕らに勇気を与えたか」 最終節でもサポーターは優勝を信じ、アウェーに駆け付け、大きな星のコレオグラフィーを掲げていた。足を痛めて途中交代したFW藤尾翔太がゴール裏を歩いた際にも、大声でエールを送った。点差がついても最後まで応援をし続け、終戦後も選手たちを称えていた。 昌子は「負けて悔しい。だけど、この一年間を考えたら素晴らしく歴史的チャレンジに向けてみんなが一丸となった結果だと思う。胸を張って帰りたい」と語る。初昇格での3位という結果を「サポーターの皆さんに堂々と報告したい」。J1リーグ1年目で大きな経験を得た町田は、来季ACL出場とともに、リーグでの躍進も続けるつもりだ。