リオ五輪の公式オークションが“銀バトン騒動”に便乗商売?!
商魂逞しいというのか、それとも日本のユーザーを馬鹿にしているのか。 リオ五輪の公式サイトのオークションに陸上男子400mリレーで、日本がトラック競技として88年ぶりに銀メダルを獲得した記念のバトンが出品されていた問題は、本物を持ち帰っていた日本陸連サイドを散々振り回したあげくにオークション側が出品を取り下げたことで事実上、決着がついた。だが、“偽者”を出品した不手際により、日本陸連、日本のユーザーに大きな迷惑をかけたことに対する正式な声明や謝罪、説明などを行う前に便乗商売に乗り出したのだから開いた口がふさがらない。 THE PAGEでは、このオークションを実質的に運営しているカナダの「pursuit3group」という会社に「なぜ日本の400mリレーの銀バトンの出品が取り下げられたのか?」との質問を投げかけたところ、驚くべき回答があった。 「2016年リオ五輪大会本部との契約によって、私たち(運営会社)は、男子の4×100mリレーの決勝で使用されたバトンを含む、実際に試合やレースで使用されたアイテムを受け取ることになっていました。 非常に特別なケースとして、リオ五輪大会組織委員会が歴史的な偉業を記念して、日本チームにこのバトンを贈呈することを決めました。 私たちは(出品後に)リオ五輪大会本部から、このことについて知らされたため、私たちはオークションの諸条件に従って、このバトンのオークションを中止する義務がありました」 つまり陸上400mリレーの決勝バトンを出品できる権利を持っていたために出品したが、実は、本物は日本陸連サイドに贈呈されたことを知らず、日本で騒動が起き、リオ五輪大会本部から連絡があったため、これもまた規定に従って入札したユーザーへの何の告知もせぬまま出品を取り下げたというのである。 だが、驚くのは、これらの経緯説明に続けて伝えられた“お知らせ”である。