内密出産「法体系を検討」 石破首相
石破茂首相は17日の参院予算委員会で、妊婦が病院のみに身元を明かして出産する「内密出産」に関し、「赤ちゃんの権利、人権を最大限に重んずる法体系ができないか。政府部内において、そういう観点から検討させたい」と述べた。 国民民主党の伊藤孝恵氏への答弁。 国内で内密出産を受け入れているのは現在、熊本市の慈恵病院のみ。国は2022年9月に内密出産に対応する自治体や病院向けのガイドラインを公表したが、法整備には慎重な姿勢を示してきた。 伊藤氏は、内密出産の費用負担や生まれた子の「出自を知る権利」の保障について「一病院が負える範囲を超える」と指摘し、法整備の必要性を訴えた。