【映像】<かく闘う・監督対談>明徳義塾×仙台育英 対策万全「1点勝負」の予感 選抜高校野球
製作・著作/毎日新聞社
第93回選抜高校野球大会は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。大会を前に1回戦の注目カードに臨む両監督がオンライン対談を行い、戦い方などを語った。第1回は、大会第1日第2試合で対戦する明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督と仙台育英(宮城)の須江航監督。昨秋の地区大会優勝校同士の顔合わせは、春夏甲子園51勝を誇る馬淵監督が仙台育英の先発投手を大胆に予測した。 【写真】センバツ応援ポスターに小泉のんさん
――相手チームの印象は。 ◆明徳義塾・馬淵監督(以下、馬淵) 走攻守で能力の高い選手が多いというのが実感。 ◆仙台育英・須江監督(以下、須江) 非常に丁寧な、負けづらい野球をするイメージがある。 ――冬場に重点を置いた取り組みは。 ◆馬淵 フィジカル面の強化。平均体重で3~5キロ大きくなった。ウエートトレーニングなどで、パワーがかなりついた。 ◆須江 昨年の秋季大会に入っていなかった4人が登録メンバーに入った。元のチームの長所も生かしながらレベルアップしたい。
――理想の試合展開は。 ◆馬淵 打ち合いでは勝てっこない。(エースの)代木大和がしっかり投げて守って、ロースコアのゲームをやりたい。 ◆須江 代木投手から点数を取るのは、なかなか難しい。1点を絞り出すような野球をしなくてはいけない。
――チームで鍵となる選手、また相手の警戒する選手は。 ◆馬淵 仙台育英は恐らく(左腕の)古川翼投手が先発してくると見ている。左打者がどれくらいついていけるかが鍵。相手打者では秋山俊選手を一番警戒している。 ◆須江 代木投手は右打者へのカットボールが秀逸で、左打者の外角の出し入れが非常にクレバー。浅野洸司、渡辺旭の左打者が対応できるか、吉野蓮ら右打者がインコースに対応できるかが鍵。警戒するのは長打がある代木選手。捕手の加藤愛己選手も乗せたくない。
――今回は抽選が例年より早く、相手チームを調べる時間があった。どう生かすか。 ◆馬淵 早い時期に対戦校が決まるのは、お互いにとっていいんじゃないか。1週間前に仙台育英と当たるとなったら、雑誌などを読んで先発は伊藤樹投手だと思うが、いろいろ状況を聞いたり、情報を調べたりしていくうちに、伸びた古川投手が先発して継投するんじゃないかと予想が立った。お互いに研究する時間があるから1回戦はどのゲームも競るんじゃないかな。来年からもこのくらいでやってもらえたら。 ◆須江 初戦としてはとてもやりづらい明徳義塾さんに当たった。情報にとらわれすぎず、当日のゲームの中でどういう印象を受けるか。例えば、第1打席やゲーム前のさまざまな所作から何を感じられるかが逆にポイントになると思う。