看護師の卵、決意新た 29期36人が戴帽式 奄美看護福祉専門学校
奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の第29回戴帽式が12日、鹿児島県奄美市名瀬の川商ホールであった。看護学科2年生36人に純白のナースキャップが授与され、〝看護師の卵〟たちは、看護の道へ進む自覚と覚悟を新たにした。 戴帽式は、看護の基礎科目を履修し、専門的領域(領域別実習)に入る区切りとしての儀式。同校では、近代看護の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日である「看護の日」(5月12日)に実施していたが、コロナ禍の2020年以降は10月に行っている。 戴帽の儀では、保護者や教職員、在校生ら約150人が見守る中、寺師敬子副校長から学生一人ひとりにナースキャップが授けられ、戴帽生全員で看護師の心構えを示す「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。 向井校長は「戴帽式は看護の道を志す者にとって真の始まり。苦労の末に得た技術や知識こそが真に人々の役に立つものであり、残り1年を有意義に過ごし、看護師となった暁には社会のために大いに貢献されることを切望する」と式辞。 戴帽生代表の「誓いのことば」では、馬渡太尊さんが「時には目標を見失ったり、迷ったりすることもあると思うが、今日の日を胸に、力強く前進していく。ナイチンゲールの献身的な看護の精神を受け継ぎ、自覚と責任を持って、知識や技術の習得のため日々努力することを誓う」と述べた。 看護学科は3年課程。29期生は来年1月から病院や施設での臨地実習に入り、実践力を身に付けながら看護師の国家資格取得を目指す。
奄美の南海日日新聞